専称寺について
福島県いわき市にある浄土宗のお寺「専称寺」です。
およそ600年前の応永2年(1395年)に開山。
かつては浄土宗名越派の惣本山として、僧侶の修行も行われていました。
当寺は東北地方の梅の名所としても知られています。
創建のころより敷地内に梅の木はあったと思われますが、現在のような数になったのは昭和に入ってから。
檀家からの寄進により、現在では約500本の紅梅・白梅があり、3月中旬に見ごろとなります。
専称寺文化財保存活用事業
事業の目的
「文化財の保護」については、文化財保護法第1条において、「文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もつて国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献すること」が目的として掲げられており、文化財の価値を損なうことなく後世に継承する「保存」と、より多くの人に鑑賞・体験してもらうこと等を通じて地域や社会の核としての役割を果たす「活用」の双方を進めることが求められています。
特に、近年においては、文化財の活用が地域振興や観光振興、ひいては地方創生にも資するとの認識が高まってきており、文化財の活用に期待される効果や役割が拡大しています。
当山専称寺も、国指定重要文化財・専称寺「総門・本堂・庫裡」や福島県史跡・名勝「専称寺境域」をはじめ、国・県・市指定の多く有し、これらを地域の宝として後世に継承するとともに、地域の歴史・魅力をより一層引き出すような「発信」「活用」が今後重要となります。
また、平成31年4月に施行された改正文化財保護法では、地方公共団体が策定する「文化財保存活用大綱」や「文化財保存活用地域計画」の中に、文化財の防災や災害発生時の対応方針の記載が求められるなど、文化財の防災に関する取り組みの重要性が増しています。
昨今、災害が相次ぎ、地震や台風、豪雨による災害が日本の各地を襲っています。
当山でも、平成30年度より、「重要文化財 専称寺本堂ほか2棟(建造物)防災施設等整備事業」に取り組み、今後の自然災害等から文化財を後世に継承すべくハード面の整備とともに、地域と連携した防災力の強化や防災意識の高揚を目的とした活用事業等、ソフト面の強化にも努めております。
本HPは、専称寺の文化財への理解を深め、活用・発信して、地域振興・観光振興、地域防災等に資すること目的とします。