防災事業

概要

当山は、東日本大震災により甚大な被害を受け、平成24年3月~平成30年12月の長きにわたり、国指定重要文化財・専称寺「総門・本堂」の災害復旧工事並びに文化財保存修理工事を行いました。
昨今、災害が相次ぎ、地震や台風、豪雨による災害が日本の各地を襲っています。せっかく復旧した建物や境内に現存する文化財が同じような悲劇を繰り返さないことが重要です。平成30年度より「重要文化財 専称寺本堂ほか2棟(建造物)防災施設等整備事業」に取り組み、今後の自然災害等から文化財を守り、後世に継承すべくハード面の整備とともに、地域と連携した防災力の強化や防災意識の高揚を目的とした活用事業等、ソフト面の強化にも努めております。

工事概要

重要文化財 専称寺本堂ほか2棟(建造物)防災施設等整備事業」

設備概要

火災報知設備の設置

国指定重要文化財はじめ近接建物への設備設置及び、監視設備の遠隔支援装置との連動によりインターネットを介して関係者携帯電話への通知を含む双方向通信に対応を想定し、構築しています。
現在、専称寺は、兼務住職状態のため、遠隔支援装置と連動するように進めています。

消火設備の設置

動力ポンプによる消火水槽からの送水を想定し、遠隔支援装置を介して関係者による外部からの動力ポンプの起動及び自動放水を想定し、構築しています。

監視設備

監視カメラにより各建物の外部状況を確認出来、遠隔支援装置を介しての関係者携帯電話での画像確認及び不審者への呼びかけ等も可能な設備と想定し、構築しています。

消防車侵入道路

県道からの消防自動車の侵入を可能にする防災用道路を建設いたします。